ETFで資産運用する方法を解説!海外ETF・税金も説明
資産配分が決まったら、商品選択です。
どのような商品が得になるのかは、商品の内容だけでなく、1回に投資する金額によっても違ってきます。
それぞれの資産分類の中で、日本のETF、海外ETF、インデックスファンド、アクティブファンドから気になったものを比較しました。
その中で、有利な商品を選択していきます。
比較のポイントは、コストです。
私の資産配分では、世界株57%、日本株6%、商品7%、世界債券27%、世界REIT3%となりましたので、配分の多いものから商品を検討していきます。
まず、世界株の運用のベンチマーク(運用成績をどの指数に連動させるのかを決めます)として、何を採用するのかを考えます。
ここでは、世界株のベンチマークとして、「MSCI Kokusai」を採用します。
「MSCI Kokusai」とは、MSCI社によって開発された指数で、日本を除く世界の株価の様子を測定する指数です。
採用されている国は22カ国で、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、アイルランド、イタリア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポルトガル、シンガポール、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国です。
それぞれの市場の時価総額から、各国の株の組み入れ比率をMSCI社が判断します。
今、現在では、アメリカ52%、英国12.02%、フランス5.5%と続いています。
この指数を採用したのは、日本を除いた世界株を測定する指数として、代表的で最も利用されている指数だからです。
次は、MSCI Kokusaiに連動するETF、ファンドをピックアップして、商品の有利性を比較します。
以下、簡単に表にまとめてみました。
おススメ | 市場 | コード | 銘柄名 | 投資単価 | 信託報酬 | 信託財産留保額 | 販売手数料 | 購入場所 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | NYSE Arca | TOK | ISHARES MSCI KOKUSAI INDEX | 約5万円〜 | 0.25% | −− | 31.5ドル〜(楽天) | 楽天証券 |
2位 | −− | −− | PRU 海外株式マーケット・パフォーマー | 1万円〜 | 0.8400% | 0.200% | −− | 投信スーパーセンター |
比較の結果、一回の投資金額が10万円を超えるなら、TOKが有利だと判断。
毎月1万円程度積み立てをして行くなら、PRU 海外株式マーケット・パフォーマーが有利。
TOKの場合、少額だと初めの経費が4千円程度はかかるので、10万円を切る少額投資には向かない。
だが、10万円を超える場合には、毎年の信託報酬がかなり安いのでお勧めである。
長期で運用すればするほど、コストはリターンに影響するので、長期での資産運用を考える場合には、TOKを勧める。現在、TOKが購入できるのは、楽天証券のみ。
一方、PRU 海外株式マーケット・パフォーマーは、投信スーパーセンター
での購入がお勧め。
おススメ | 市場 | コード | 銘柄名 | 投資単価 | 信託報酬 | 信託財産留保額 | 販売手数料 | 購入場所 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | −− | −− | PRU 海外債券マーケット・パフォーマー | 1万円〜 | 0.68% | 0.1% | 0円 | 投信スーパーセンター |
海外債券を対象にしたETFは、今のところ日本では上場されていない。また、海外債券に投資する海外ETFの取り扱いもない。
海外債券に投資するETF自体は、アメリカ市場には上場されていますが、日本の証券会社を使って投資することはできません。時代が進んで、幅広く投資できるようになるのを待ちましょう。
ですので、海外債券に投資するには、ノーロードのインデックスファンドを利用するのが一番便利です。
海外株式でもお勧めした証券会社ですが、投信スーパーセンターで、お勧めの投資信託を購入できます。
毎月、一定金額をきめて積み立てることもできますので、今が安いかどうかわからない人は、毎月一定額を積み立ててみてください。